健康のためにも「歩こう!」とは思ったものの、今日も歩けなかった、やっぱり忙しくて歩く時間なんて作れない……。
そんな風に思っているのは、きっとあなただけではありません。
私の歩くきっかけは、還暦になって体重が増えてので、ダイエットのつもりで、始めたのがウォーキングでした。
歩こうと決意したのに、歩き出せない、腰が重い、何か始める時って意外とエネルギーが必要なんですよね。
でも、大丈夫!これを読んだら、きっと今日から軽やかに歩き出せますよ!
■歩き出せないのは、あなたのせいじゃない
何かやろうとしても、結局いつも3日坊主で、何も続いたことがない。
歩こうと思っているけど、なかなか歩き出せない。
健康にいいのは分かっているのに……。
やっぱり、自分は怠け者なのか?なんて、自分を責めてはいませんか?
今日も歩けなかったよ、と出来なかったことに意識を向けていませんか?
実はこれ、新しいことに取り組もうとするときに、オートマチックに働いてしまう心の動きなんです。
もっと詳しく言うと、心のさらに深いところ、潜在能力というのが働いて、私たちの行動を抑制しようとします。
私たちは、なんだかんだ言っても、今の慣れ親しんだ生活が心地よくて仕方がないのです。
それで生命が守られていると信じています。
ですから、何か新しいことをする、ということに対して、実は大変臆病なのです。
それが、「歩く」という何でもない普段からしていることでも、「いざ、健康のために明日から歩くぞ!!」なんて大決意をしてしまうと、なんだかすごいことに挑戦して、これまでの平穏な人生が変わってしまうのでは、と恐れた潜在意識がブレーキをかけます。
これは、大きな失敗をしないため、今の平和な生命維持を保持するための、私たちの当たり前の防御反応であり、気にすることはありません。
ですから、なかなか歩き出せないのは、当たり前のこと。
けれど、これが、新しいことを始める時の自然な防御反応だと知っていたら、それに惑わされることなく、新しい習慣を作っていける気がしますね。
■気持ちのブレーキを外すために
では、こういったオートマチックにかかってしまう気持ちのブレーキを外すには、どうしたらいいでしょうか?
それは「完璧主義」をやめること。
必ず、毎日1時間歩く、一万歩歩く、何キロは必ず歩く、といった具体的な目標は時には大切ですが、完璧主義の人にとって、大きな壁になってしまうからです。
完璧主義というと、完璧に何でもこなす人、というイメージを持つかと思いますが、実は完璧主義の人の中には、完璧の物事をやり遂げたいと思うあまりに、動き出せない人も多くいます。
完璧にやるためには、効率よくやるためには、失敗しないためには……、
とたくさん考えすぎることで、まだ何もやっていないのに面倒くさくなってしまう。
そんな人が多いのです。あなたも心当たりがありませんか?
あれこれと考えすぎないことです。
もちろん、健康のために歩くことを決意することは決して、悪いことではありません。
でも、それを特別視し過ぎて、歩けなかったからと自分を責めたり、結局できなかったからとあきらめてしまっては本末転倒。
今日、歩けなかったとしてもいいんです。
また明日から始めたら。
そうして、徐々に習慣にしていくのです。
何事も始める時が一番エネルギーがいるのです。
自転車に乗るときのことを思い起こしてみてください。
バランスよくこぎ出すために、始めのひとこぎが一番力がいるでしょう。
その後はスイスイです。
何かを習慣化にする時も一緒です。
初めは大きなエネルギーがいりますが、走り出してしまえばスイスイ、ラクラク。
歩くことも、習慣にしてしまえば、歩かないでいる方が心地悪くなってきますよ。
そうです。
私たちの脳、心は大きな変化を嫌いますから、歩くことが習慣になってしまえば、止めたくなくなるのです。
■まずは、ウォーキングシューズを見に行こう!
歩くことを習慣にしたい人に、おススメはウォーキングシューズを新調すること。
新しいシューズで楽しく歩くイメージを脳に与えましょう。
初めてのことでも、ワクワクすることなら、脳も心もブレーキを外しやすくなりますよ。
そして、ウォーキングシューズを見に行く時は、大型のショッピングセンターなどで、ウィンドーショッピングを楽しみながら、たくさん歩いて探してみてください。
買い物をしながら、歩くことだって立派な運動です。
適度な運動は「健康寿命」を延ばしますよ。
まずは、真新しいシューズを買いに出かけてみませんか?
■まとめ
何か新しいことを始めようとしても、なかなか始められない、結局3日坊主。
というのは、実は私たちの「変化を嫌う脳、心の働き」がそうさせます。
あなたが、もし今、歩き出せないこと、なかなか習慣に出来ないことに悩んでいたら、それは当たり前のことで、何も責める必要がないことをまずは理解してください。
根性がないわけでも、モチベーションが低いわけでもありません。
そもそも、完璧にしなければ、必ず歩かなくては、という思いを強く持つことが、ブレーキになってしまっていることも。
あまり考えず過ぎずに、普段の生活のちょっとしたついでに、歩くことを増やしてみましょう。
いつも乗っていたエレベーターを階段に換えてみる。
バス停を一つ手前で降りてみる、で良いのです。
新しいウォーキングシューズを買いに行きましょう。
ワクワクすることは脳も心も大好きです。
お気に入りのカラーのシューズでちょっとそこまで買い物に行く、それこそが歩くことを習慣にする第一歩です。