横浜のシンボル、大岡川プロムナードを走る

エッセイ

 自宅近くに円海山付近の氷取沢市民の森を源流として、西区の桜木町駅付近の河口まで、約14キロを流れる横浜の中心部を流れる二級河川、大岡川があります。

 大岡川のプロムナードは全国5位、大岡川沿いの両岸には、県内でも人気の高い桜並木のお花見スポットがあります。

 川に沿ってのびる約3kmのプロムナード沿いには、約500本の桜(ソメイヨシノ)が植えられていて、春になると桜の花が川岸に覆いかぶさって、見事な花を咲かせています。

県内1位のお花見スポット

 毎年、行われる「南区桜祭り」には、例年15万人が訪れる人気スポットです。

シーズンになると100数台の屋台が並び、夜になると2500個のぼんぼりが灯り、淡いピンク色の桜の美しさが夜空に一層際立って見えます。

 「大岡川お花見スポットクルーズ」も、3月下旬から河口近くの桜木町駅前を出発して、横浜唯一のみなとみらいの夜景と、大岡川の桜見物は人気の的になっている。

 また、川の上流では、お盆の夏の風物詩「灯篭流し」は、戦没者や大震災の犠牲者を哀悼し、ローソクの光が周囲を優しく照らし、水面に流れる500基余りの灯りに、辺りは幻想的な雰囲気に包まれます。

プロムナードは市民の憩いの場

 そんな素晴らしい環境の中、朝は高齢者の散歩若者のランニング、犬の散歩等が目立つ。
私も、朝のランニングが習慣になっていて、週3~4回は走っている。

 大岡川沿いに、高校野球で甲子園へ行ったことのある、横浜商業高校(Y校)があり、朝早くから学校のグラウンドで、野球部がかけ声を出して、練習している姿をよく見かける。

 同校のボート部は全国大会で、上位にランクされている有名校で、ボート置き場から直接河川に出られる進水路があり、練習している光景がよく見られる。

太公望には絶好の釣り場

 大岡川に生息している魚は、メダカ、ハゼ、カニ、ボラ等がいて、繁殖期には、ボラの子供が、群れをなし銀鱗を輝かして、威勢良く飛び跳ねている。

 6月から9月ころ、ハゼ釣りのシーズンを迎え、ハゼ釣り大会などが行われている。

 ハゼは、川岸近くの底が生息地で、釣りのシーズンになると釣り人が押しかけ、家族ずれで賑わっている。

 大岡川の水質もここ数年、大分きれいになったので、釣ったハゼを天ぷらにしたり、唐揚げにして旬を楽しんでいる。

 又、東京の深川から来た釣り人は、釣ったハゼを料亭に下ろしていると言っていた。

数年前にアザラシのタマちゃんがやってきて、テレビ局やマスコミで大騒ぎだった。

 また、毎年5~6月頃になると、海の河口からクラゲの大群が上ってきて、川一面がクラゲ一色になり、異様な光景を見ることがある。

食用のクラゲだったら喜ぶのだけど。

鳥たちの都会のオアシス

 大岡川に飛来する鳥たちは、アオサギ、白鷺、カモ、川鵜、白鳥、カモメ等が見られる。

 どこに生息しているのか分からないが、白鳥をたまに見かけることがある。

 大きな体に真っ白い羽は、鳥の女王といった感じで貫禄がある。

 頻繁に見るのがアオサギで、岩の上に止まって長い間、水面をジーッと見ていて、獲物を探しているが、たまに捕獲しているのところ見たことがあったが、非常にすばしこかった。

 川鵜は、水に潜って30秒くらい潜っていて、何処に浮び上るか分からず、よく魚を口ばしで咥えてるところを見る魚獲りの名人だ。

 こんな身近に、四季折々の情景が見られ、恵まれた環境に住んでいる自分が、幸せそのもので、これからも変化のある、美しい大岡川のプロムナードを何時までも走り続けるだろう。


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