歩く人は認知症にならない?認知症原因物質が消える驚きの「歩くこと」の効果とは?③

「歩く」って凄い! 健康寿命10の秘訣

最近、物忘れが気になる、人の名前を思い出せない、もしかして認知症?そのように不安に思っていませんか?

認知機能の低下は加齢に伴い
、自然に起こることです。

物忘れや、人の名前が出てこないなどは、歳を重ねればよくあること。

老化
に伴う生理現象で、日常生活に支障をきたすことはありません。

しかしながら、ある程度の年齢になると、やはり「認知症」は気になりますし、なりたくないと望むのが当然です。

●歩くとことで認知症は予防でき、歩くことでなんと認知症の原因物質が消えるという、医学的なデータが存在します。

これを読めば、あなたもきっと今すぐ歩きたくなることでしょう!

■歩いて認知症物質が消えた!

「歩いて認知症の原因物質が消えた」という驚きの事実を紹介しているのは、医師の長尾和宏先生です。

長尾先生の著書「病気の9割は歩くだけで治る!」では愛知県の国立長寿医療研究センターの研究結果について書かれています。

アルツハイマー病の原因物質である「アミロイドβ」。

これが脳内に溜まっていくとアルツハイマー病を発症するとされています。

このアミロイドβの沈着が見られ、認知症が始まりかけている段階を認知症予備軍といいます。
「軽度認知障害(MCI)」と言われる段階で、認知症の治療ではこの初期段階を大変重要だととらえます。

なぜなら、このMICの段階で、このまま何もしなければ、5割の人は、そのまま認知症を発症するといわれており、またこの段階で効果的な治療法を行えば、認知症の予防が出来るといわれているからです。

国立長寿医療研究センターでは、この認知症予備軍の方々に、毎日1時間、50から3ずつ引いていく計算をしながら歩くことをしてもらったところ、1年後には脳内のアミロイドβが消えたというのです。

計算をしながら、つまり頭を使いながら、毎日1時間歩くということが、この驚くべき効果をもたらしたのです。

■認知症の治療には歩くことが一番

長尾先生は、たとえ認知症を発症していても、歩くことが一番の治療だと、著書の中でおっしゃっています。

歩くことで、脳は活性化されますし、全身の血行も良くなります。

認知症を発症した人が歩き回ることを「徘徊」と呼び、長い間、それは病気が引き起こす問題行動と思われてきました。

しかしながら、長尾先生のこういったお話を聞くと、「徘徊」もまた、私たち人間にプログラムされた賢い自然治癒力なのではないか、とさえ思えてきます。

認知症も、それに伴う介護も、高齢化社会に突入した日本では深刻な問題です。

介護は確かに筆舌しがたいほどのご苦労があります。

歩くと、人の脳内にはセロトニンという「幸せ」を感じたときに分泌されるホルモンが増えます。

認知症の方も、介護する方もぜひ歩いてください。

自然に触れ、リフレッシュして、一日を穏やかに、楽しく過ごしましょう。

■まとめ


簡単な計算をしながら、一日1時間歩くことで、脳内に溜まり始めていたアルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ」が、1年で消えたという研究結果は、大きな驚きでもあり、大きな希望です。

私たちは、ただ老いるのではなく、病気を自ら予防して、元気に老いを迎えるために、自分自身で出来ることがあるのです。

それは、歩くということ。

最後まで自分の意志を持って、物事を選択、決定し、幸せを感じながら、過ごしたいですね。


スポンサード リンク

タイトルとURLをコピーしました