還暦の節目から人生を変えた始めてのマラソン

スポーツ
苦しいながらも楽しんでいる筆者(先頭)

大岡川の桜

今から10数年前、60才を迎え、何か新しいことにチャレンジしたく、ダイエットを兼ねランニングを始めることにした。

その頃、仕事の関係で週に3~4回、顧客の接客が多く、夜遅く帰ることが多いので朝走ることにした。

自宅のすぐ裏手に大岡川が流れており、川の両側が大岡川プロムナードふれあいの丘30選に選ばれている遊歩道で、走るには格好の場所だ。

最初は歩いたりしていたが、ランナーとすれ違うたびに、いつしか自分も走ってみたいと思った。

歩いたり走ったりを繰り返していたが、月日が経つにしたがい、徐々に休まず長く走れるようになってきた。

走る習慣を身に付ける

ランニングの基本は、胸を張り目線を10数メートル先を見据え、腕は腰の高さに保ち、前後に大きく振り、足はかかとから下ろす。

前に出た足を蹴って進む動作を繰り返しながら歩くと…、ランニングの教本に書いてあったことを忠実に守りながら走った記憶がある。

30分も走ると薄っすら汗をかき、有酸素運動の効果が出て、ランニングハイみたいな気分になり、何処までも走れそうな気分にしたることができるようになった。

走りながら大岡川はいつ咲くのか、仕事のこと、プライベートのこと等、いろいろと考えながら走っていた。

1週間に3〜4日は走る時間を作り、やがて走ることが習慣化していった。

大岡川は春になると川沿いの600本余りの桜の枝が、川面まで垂れ下がり、市内でも有数な桜の名所になっている。

ウィークデーでもランナーや、高齢者の散歩姿が目立つが、特に休日は多くのランナーの姿が目立つ。

走り始めて1年目には、途中で休むことなく走れるようになり、10㎞を約1時間位で走れるようになった。

“継続は力なり” 減量に成功

日常の飲食といえば、相変わらず飲んだりしているが、食の方は焼肉とかカロリーの高いのは控えめにしている。

枝豆・サラダ・魚介類をつまみにしてきた。お蔭で64㌔あった体重も5㌔減の59㌔まで減量でき、成果はまずまずだった。

毎朝、走らない日もシャワーを浴び、タニタの体重計で、体重、体脂肪率、内臓脂肪率、基礎代謝、BMI、体年令等を表に書込み管理。

パソコンで年月ごとにグラフにしたり、月間走行距離も記録し、毎月のグラフを比較して、減量するたびに優越感に浸かっていた。

2年が過ぎた頃になると、幾つかの練習コースを作り、その日の気分によって、みなとみらい、山手、本牧・磯子、舞岡公園、根岸森林公園、鶴見川方面とコースを変えて走っていた。

初めてのマラソン大会! 結果は?

走り始めて2年過ぎの2002年10月12日、横浜の青葉区にある、こどもの国の周回コース「健康マラソンフェステバル in こどもの国」8.2㎞に、初めてチャレンジすことにした。

苦しいながらも楽しんでいる管理人(先頭)

こどもの国は、緩やかな丘陵に囲まれたアップ・ダウンを2周走る異色のコースだ。

会場に着くなりゼッケン、タイムを計測するシューズに取り付ける RC をもらいに受付へ行く。

早速、着替えを済ませ、まだスタートまで時間があるので、トイレに行ったり、準備体操で体をほぐした。

スタート前は不安と期待が交差して、落ち着かない。

スタートの合図と共に400人余りのランナーが一斉に飛び出し、集団の中の方から遠慮気味にスタートしたが、みるみる追い越されて行った。

完走して達成感を味わい! マラソン人生スタート

この大会は、若い男女が多くペースが早いので、1周はさすがに自分でもハイペースになてしまった。

周回コースなので、周辺には湖、馬場、キャンプ場を見ながら走るので、目の保養にはなる。

2周目に入るとさすがに苦しくなり、周りの景色を見る余裕もなく、帽子、ランニングウエアーも汗でびしょ濡れだ。

やっとの思いでゴールが見えてきて、最後の力を振り絞って、3、4人のランナーを追い越してゴールインしたのが未だに忘れられない。

タイムは51分。自分にはとってはまずまずのタイムをだったかな!

大会を振り返り、今までにない達成感を味わい、この大会がきっかけでマラソンの虜になるとは思っても見なかった人生の忘れられない1ページになった。


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