健康寿命を延ばして、一日でも長く、自分らしく生き生きと生活がしたい!
そう願うのであれば、寝たきりにならない身体作りは大切です。
65歳以上の寝たきりの高齢者のうち、38%は脳卒中による後遺症で、寝たきりになっていると言われています。
脳卒中と聞いて、あなたのイメージはどうですか?
「後遺症が残る」「寝たきり」「介護」など、大変な病気というイメージが大きいでしょうか?
脳卒中予防は、健康寿命を延ばすために欠かせません。
身近に手軽に、出来ることから始めてみませんか?
■脳卒中と脳梗塞の違いは?
脳卒中とは、よく聞かれる言葉ですが、脳梗塞とどう違うの?と感じている方も多いですね。
脳卒中とは、脳血管障害とも言われ、その中に脳梗塞も含まれます。
脳梗塞とは、脳の血管が詰まってしまう病気。
血栓が出来たり、血管の壁が厚くなったりすることで、血液の流れが上手くいかなくなり、詰まってしまうことをいいます。
もう一つの脳血管障害に脳内出血があります。
これは血管が破裂してしまう病気。
中でも、くも膜と脳の隙間で出血することを、くも膜下出血といいます。
つまり、脳卒中とは脳内出血、脳梗塞を含んだ、脳の血管障害のことを言うのです。
■脳卒中の原因とは
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり、破れたりしてしまうことですが、これはなぜ起こるのでしょうか?
一番の原因は高血圧です。
高血圧によって動脈の壁に傷がつきます。
この傷は自然に修復されるのですが、繰り返されると壁が少しずつ厚くなるのです。
その結果、血管が狭くなり、血流が滞ってしまうのです。
次に多いのは糖尿病です。
糖尿病は動脈硬化を起こしやすく、血液がドロドロになり、流れにくくなります。
同様に動脈硬化をおこしやすい高脂血症も、脳卒中の原因となります。
心疾患、特に心房細動を持っている人は、心臓付近で血栓を作りやすく、その血栓が脳に飛ぶと、脳卒中を引き起こします。
高血圧、糖尿病は生活習慣病です。
これらは肥満や喫煙、過労、ストレス、運動不足、過剰な飲酒によって引き起こされます。
こういった生活習慣を見直すことで、脳卒中は予防することが出来るのです。
■すぐに出来る脳卒中予防法
脳卒中にならないためには、生活習慣病にならないことが一番です。
生活習慣病にならないためには、生活習慣病を引き起こす原因を、今すぐ生活から取り除くこと。
喫煙の習慣がある人は禁煙を!過剰な飲酒習慣のある人は、適度な量に。
肥満、過労、ストレス、運動不足はウォーキングで解消しましょう!
ウォーキングは、適度な有酸素運動としては本当に優秀です。
これまで、歩く機会を積極的に持って来なかった方は、続けることで身体が軽くなったと、感じることが出来るはずです。
ストレス解消にもウォーキングは最適です。
胸を張ってぐんぐん歩けば、気分も前向きに、心も軽くなりますよ。
過労気味な方は、少し仕事の手を休めて、気分転換に歩いてみてください。
頭の中の思考も整理されて、脳が休まり心地よい疲労感で、ぐっすり眠ることが出来ます。
忙しすぎる毎日をちょっとリセットするのにも、歩くことは有効です。
■まとめ
将来は出来るだけ寝たきりになることなく、健康寿命を延ばして、生き生きと過ごしたい、そう思います。
そのためには、現在の生活習慣の見直しがとても大切です。
高血圧、糖尿病などの持病がある人は必ず治療しましょう。
そして並行して歩くことなど、適度な運動を続け、食生活を見直すなどすれば、症状はきっと改善します。
高血圧の症状が改善すれば、それだけ脳卒中のリスクも減るのです。
歩くことは大変身近で、手軽に取り入れることが出来る、それでいて効果も抜群な、立派な有酸素運動です。
やると決めさえすれば、今からでも出来るのです。
特別な道具も費用も掛かりません。
さぁ、ちょっと重い腰をあげて、まずは外の空気を吸いに出かけてみませんか?